日帰り涙小管形成術
1.涙小管とは?
2.涙道の病気
鼻涙管閉塞(びるいかんへいそく)・涙嚢炎(るいのうえん)
【症状】
鼻涙管閉塞では、泣いてもいないし眼の痛みもないのに、常に涙が出て止まりません。涙嚢炎になれば涙に加えて、常に目やにも出ます。時には、まぶたから頬、鼻部にかけ、痛みを伴って発赤、腫脹し、発熱などを伴うこともあります。
【治療】
先天性鼻涙管閉塞の場合は、細い針金(ブジー)を涙点から鼻涙管に刺し込み、閉塞部を突き破ります(鼻涙管開放術)。涙嚢部を毎日マッサージすることなどで自然に閉塞が開放されることもあります。
後天性鼻涙管閉塞の場合は、涙嚢にうみの貯留が認められなければ、閉塞部をブジーで開放します。これだけではほとんどの場合は再び閉塞するため、細くて柔軟なシリコン性のチューブを上・下涙点から鼻涙管に挿入し、鼻涙管内腔を確保して1カ月から3カ月ほどそのまま留置しておく方法があります。それでも治らない場合は、DCR等の手術(涙嚢鼻腔吻合術:鼻涙管と鼻腔(鼻の奥)を直接つなぐ手術)を行うこともあります。
3.当院での涙小管形成術
50、60代になると涙目になる方が多くいらっしゃいます。
涙の通り道である涙小管が細くなると涙がうまく流れません。
詰まりを調べて、涙の排出路を広げる手術を行っています。
内視鏡で詰まりの位置を調べ、シリコン製のチューブを涙点から挿入します。
チューブを入れる事で、通り道が広くなり涙を流しやすくします。